有機農業をはじめよう/コラム記事

有機農業と土の中の生きもの(藤田正雄)

6. 共存から共生へ

病原性微生物の抑制作用 トビムシ類の栽培に関わるはたらきのなかで、有機物の分解作用とともに、病原性微生物を抑制するはたらきが知られています(写真1)。 [病原糸状菌を食べるトビムシ(中村好男氏撮影)] 元東北農業試験場(......

7. 生きものの生息場所としての畑管理

慣行となった近代化農業は、地力や病害虫の発生状況が、谷一筋、田畑一枚の違いによって微妙に変わるにもかかわらず、化学肥料、農薬、大型機械などを用いた画一的な技術で対応してきました。しかし、土壌の母材、地形、気象条件などが異......

8. 不耕起栽培から見えてくる「土の力」

不耕起栽培とは、「作物を栽培する際に通常行われる耕耘や整地の行程を省略し、作物の刈り株、わらなどの作物残渣を田畑の表面に残した状態で次の作物を栽培する方法」と定義されています。不耕起栽培は耕起栽培に比べて、作業時間が短縮......

9. 田畑の「生きもの調査」のすすめ

2006年12月、有機農業の推進に関する法律(有機農業推進法)が成立しました。農林水産省の基本方針を受けて、有機農業の推進体制が都道府県で100%、市町村で50%以上の自治体を目標に、2007度から5カ年を目処に整備され......

10. 畑地雑草の価値を見いだそう

雑草にはいろいろな捉え方があります。耕地雑草については、一般に「農耕地で人間の営んでいる経済行為に相反して、直接または間接に作物を害して生産を減少させ、農耕地の経済価値を低下させている作物以外の草本である(荒井 1951......
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