有機農業をはじめよう/活動報告

「第13回有機農業公開セミナーin東京」を開催

新規就農者の有機農業への志向が高い状況を踏まえ、有機農業志向者への支援と課題について学べる場として、「第13回有機農業公開セミナーin東京」を2013年2月27日~28日に國學院大學学術メディアセンター常磐松ホール(東京都渋谷区)および茨城県石岡市の有機農業実施圃場で開催し、公開セミナーには152名、現地見学会には66名の参加があり、参加者の38.9%は新規就農希望者でした。
パネルディスカッション、現地見学会では、参加者から活発な発言、質問があり、有機農業への理解促進と就農への課題を考える場となりました。

基調講演では、農林水産省で有機農業の推進を担当している伊藤博行氏より、有機農業推進法に基づく施策の推進状況と国の有機農業推進のための支援について、また鹿児島県で有機農業の普及指導を担っている森 和之氏からは、普及指導員の立場から地元農家とともに取り組む活動を紹介をしました。

事例発表ではサラリーマンから新規就農した、茨城県の武藤大悟氏(主催者が代読)と神奈川県の千葉康伸氏の2氏より、就農への決意、就農に向けた準備、そして就農後の取り組みを紹介しました。

パネルディスカッションでは「新規就農支援を考える」と題して、國學院大學の久保田裕子氏をコーディネーターに、基調講演者、事例発表者および有機農業参入促進協議会の山下一穂氏をパネラーに、会場を交えた意見交換を行いました。

2日目の現地見学は茨城県石岡市の魚住農園、JAやさと研修施設「ゆめファーム」を見学しました。この地域の有機農業は首都圏から70~80km圏にあり大消費地と比較的近い立地条件を活かし、消費者との直接提携、産消提携や生協と農協の提携など盛んな場所です。 魚住農園では「有畜複合の家族経営」実際を、「ゆめファーム」ではJAが取り組んでいる有機農業の研修と地元への新規就農の様子を見学しました。また、全農が経営するポケットファームどきどき茨城町店も見学しました。

なお、当日の資料集「有機農業をはじめようNo.4」(A4版、90ページ)は、当サイト「データベース講習会資料」より入手できます。