2.情報収集
農業は、はじめよう!と思ってすぐできるものではありません。まずは慎重に情報収集から。
まずは大まかなビジョンを組み立てよう
「どのような農業がしたいのか」「どこで農業がしたいのか」どこに相談に言ってもまず聞かれることです。有機農業にも色々な形態があり、地域性が強いことも多いです。まずはそのビジョンを組み立てましょう。
学生の方などはいいですが、サラリーマンなど社会人の方が一念発起ですぐに退職して、知識ゼロでさぁ情報収集!というケースも時折あります。しかしこれは相談に応じる側にとっても大変なことです。勢いも大切ですが、まずは慎重に情報を収集し、先輩方の様々な農業形態を調べ、大きな構想を描きましょう。
本や冊子、インターネット
一時期の農業ブームもあり、様々な書籍・冊子等で情報が出ています。当サイトの実践事例集や書籍情報、リンク集もご参考ください。
就農セミナーや相談会
新規就農希望者を対象とした「新・農業人フェア」(当団体も相談ブースを出展)や、各都道府県が開催する就農相談会、各地の有機農業団体が企画する見学会・相談会などがあります。
農業体験
各県の農業大学校や就農準備校の体験コース、大学等の援農サークル、市民農園など、農業を体験できるきっかけは沢山あります。少し踏み込めばボラバイトなどの農業アルバイトやWWOOFという世界的な制度を利用して、農家で実際の農作業を体験することもできます。
各種相談窓口
公的機関やそれに準ずるもの、民間団体など様々ありますが、有機農業に関して対応可能な窓口は少ないのが現状です。相談が可能な窓口は当サイトの相談窓口情報もご参考ください。また、各地に点在する有機農業グループを探して訪ねるのも良いでしょう。
他に農業関係としては各都道府県の新規就農相談センター、技術や営農計画づくりには農業改良普及センター、農地に関しては農業開発公社や市町村の農業委員会、他に農業会議などがあります。JAでは農産物の販売や資材の購入、保険や共済への加入、資金の借入などができますし、民間のグループも沢山あります。しかし有機農業に関するノウハウが少ないため、否定的なことを言われることもあるかもしれません。それも一つの事実と頭に置きながらも、有機農業の情報が得られる場所を探しましょう。
幅広い知識を!
有機農業に限らず、農業には様々な知識が必要です。研修等を通じてでもいいのですが、作物栽培の基本や農地法、農業者の資格など、知らなければならない情報は沢山あります。有機農業に拘らず、普通の農業に関する情報にも積極的に目を通しましょう。また、それらを通して、有機農業とは何かということが見えてきたりもします。