有機農業をはじめよう/実践事例集

新規就農事例12.独立就農

JAが運営する研修制度を利用して就農。

プロフィール

氏 名:福田 武真 さん(1976年生まれ。研修期間を含めて就農3年目)

住 所:茨城県石岡市

主な栽培品目:コマツナ、キュウリ、ニンジン

経営面積:約2ha

労 力:本人、妻

栽培技術の習得

「JAやさと」が運営する研修制度「ゆめファームやさと」で2年間研修。随時「JAやさと」の有機部会員や近隣農家に聞き取り、独自に学習。

苦労した点

農地の確保、トラクターの購入など。「JAやさと有機部会」の先輩や周辺の農家の方が面倒を見てくださり、就農前に持っていたイメージと比べれば、そんなに苦労はしていない気がします。

よかった点

自分の腕1本で勝負する楽しさ。家族と過ごす時間が増えたことです。

販 路

「JAやさと有機部会」を通じて出荷(主に関東圏の生協)。

これから就農される方に一言

生産者同士の繋がりがあったほうが何か問題が生じたときに乗り切るのが比較的楽ではないかと思います。いろいろな問題に負けず頑張っていくのも楽しいものです。そんな魅力が農業にはあると思います。田舎暮らしに関しては、集落の仲間入りをさせてもらっているという意識を持って周囲の人と接すればそんなに難しいことはないという印象です。また、家族がいる状態で就農する場合は農業技術の習得も大事ですが、販路の確保がより大切になると思います。

「ゆめファームやさと」の取り組み(相談担当者から)

新規就農を成功には、参入希望者を支える環境が整っていると助けになります。とくにサポートする人(仲間)がいること。また技術の習得、農地の斡旋、販売のノウハウ、農村での生活相談など受け入れるソフト面の体制整備が大切です。就農相談では、まず自分がどのようなスタイルの有機農業をしたいのかを聞き、販売の仕方、作物の選定や作り方など経営の内容を決めていきます。つぎは、自分に合うスタイルをみつけてもらうために、有機農家を紹介し体験の場を提供します。就農準備資金の金額や農業での収入は、生産者ごとに内容は違うので、複数の生産者の体験を通して自分の将来を判断してもらいます。