シンポジウム「ネオニコチノイド系農薬の生態系影響」
新たな農薬として過去20年間で世界中に普及したネオニコチノイド系農薬などの「浸透性殺虫剤」は、ハチや鳥などの生物の減少を招いているのではないかと、現在国際的な論争が起こっています。
2014年には国際自然保護連合(IUCN)の研究グループからも報告書が公表され、その生態系影響の大きさに警鐘が鳴らされました。日本でもネオニコチノイド系農薬は現在も多く使用されており、赤とんぼの減少を招いているとされています。
しかし生態系影響の全容把握が難しいことや、高齢化の深刻な日本の農業にとってこの利便性の高い新農薬が不可欠なものとなっていることもあり、規制や代替案についての議論は進んでいません。
日本自然保護協会では、IUCNのマーテン氏や国内の研究者をお招きし、浸透性殺虫剤の基礎知識や生態系影響の実態を学ぶとともに、今後の適正利用に向けたシンポジウムを開催します。
開催日
13:30 - 17:30(受付13:00~)
会場
東京大学弥生講堂一条ホール
住所: 東京都文京区弥生1-1-1 → 地図
参加料金
500円
主催
公益財団法人 日本自然保護協会
後援
日本野鳥の会、WWFジャパン、ラムサール・ネットワーク日本
問い合わせ先
日本自然保護協会 自然保護部 (担当:高川))
Tel:03-3553-4104 FAX:03-3553-0139
メール:satoyama◆nacsj.or.jp
※E-mailアドレスは”◆”を”@”に変換してください。
参考webサイト
日本自然保護協会のHP: http://www.nacsj.or.jp/katsudo/satomoni/2015/09/1121.html
ちらし: http://www.nacsj.or.jp/katsudo/satomoni/pdf/neonikosimpo_chirashi_fin0917.pdf
チラシおよび参加申込書
講演者
○基調講演(逐次通訳)
・マーテン=ヴァンレクスモンド氏(IUCN浸透性殺虫剤タスクフォース委員長)
「浸透性殺虫剤の生態系影響と『世界的な総合評価書(WIA)』の公表」
○国内の状況報告
・二橋亮(産業総合研究所)「長期フィールド調査から明らかとなったアキアカネの激減」
・五箇公一(国立環境研究所)「ネオニコチノイド系農薬の生態リスク評価および実態調査」
・本山直樹(千葉大学名誉教授)「農薬問題の解決に必要な視点」